研究テーマ

 

PD藪原佑樹

 

生態系に配慮した風力発電の導入手法の検討~オジロワシを対象とした空間解析的アプローチ~

 

日本のエネルギー政策は転換期を迎え、太陽光や風力発電を中心とした再生可能エネルギーの需要拡大が見込まれている。しかし、導入に伴う環境への負荷(例えば鳥類が風車に衝突するバードストライク問題)の程度は依然として不透明であり、環境への影響を定量的に評価し、それらの影響を回避あるいは緩和する手法の開発が早急に求められている。そこで私達は、オジロワシ個体群に対する風力発電の影響を明確にし、影響を回避するための風車の適正な配置検討に向けた広域分布情報の整備を行うため、1) 風力発電の影響を組み込んだオジロワシの個体群存続可能性分析、2) 既存の広域モニタリングデータを活用した北海道スケールでのオジロワシ分布推定、3) 道北地域におけるオジロワシ営巣地調査ならびに潜在営巣地推定、4) オジロワシへのGPS発信機装着ならびに詳細な生息場利用や飛翔特性と風況との関係性の解明、という四つの課題に取り組んでいる。これらの研究の成果を基に、オジロワシの生息に配慮した風力発電施設の配置や管理運用方法について検討したい。

D3青山直寛

 

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D2 今井洋太

 

「農地の洪水調節機能を活かす土地利用方針に関する研究」

水田等の農地は、生物の生息・生育地として生物多様性の保持機能を有することが認識されるようになってきました。そして、大型希少鳥類をアイコン化し、それらを育む場で生産された米の高価格化を図ることで、地域活性に役立てている例もあります。農地は洪水調節機能も有しており、関東豪雨によって決壊した鬼怒川の水を受けとめたのは、氾濫原に作られた農地であり、土地転換によって宅地化された場所では、大きな被害を受けました。気候変動・人口減少期を迎えた今、氾濫原に作られた農地をグリーンインフラストラクチャーととらえ、食料生産の場における生物多様性の維持向上による経済的な価値と、洪水調整を通した国土安全保障上の価値を付与し、総合的に評価・活用していく必要があると考えられます。

本研究では、様々な空間・時間スケールを対象とし、地理情報システム(GIS)や水理計算による数値シミュレーションを活用しながら農地の総合評価を行い、農地の洪水調節機能を活かす土地利用の方針を提案していくことを目的としています。

D1 朝波史香

 

「GIとしての海岸マツ林の今後の維持」

海岸マツ林は、古くから防風・防砂等の調整サービスや、燃料として利用する落ち葉等の供給サービス、また、白砂青松の景観といった文化サービスを提供してきた。しかしながら、土地利用による変化、マツノザイゼンチュウによる被害、少子高齢化による管理の担い手不足と予算の不足など危機的状況が続いている。

多面的機能を持つ海岸マツ林をグリーンインフラ(GI)として位置づけ、将来にわたり、持続的に維持し活用していくためには、誰がどのように関わっていく必要があるのか、支援策はどういうものがあるのかといった課題に対し、研究をおこなっている。徳島県海陽町、阿南市、福岡県福津市などの海岸マツ林に関わる自治体、保全活動をおこなう地域住民などへヒアリングや参与観察をおこない、海岸マツ林と地域社会との関わりの持続性を評価し、自律的維持管理が行われる制度やマネジメントの仕組みを明らかにしながら、GIとしての海岸マツ林の今後の維持管理のあり方について検討していく。

M2 角屋亮

 

「鳴門市のレンコン畑におけるカモ食害の要因分析と対策の検討」

我が徳島大学のがある徳島県ではれんこんの生産が盛んであり、その生産量は茨城県についで全国2位を誇っています。しかし、そのれんこんは今カモ類による食害によってその生産が脅かされています。数値にして、推定年間被害額は500万円にも上り、被害のひどいレンコン畑ではその面積の半分が食害にあい出荷できないといった状況にあります。茨城県では食害対策として防食ネットを張るといったことを行っていましたが、ネットにかかった大量のカモが無残に命を落とシてしまったことから苦情が発生し思うように対策ができていません。本研究では、鳴門市レンコン畑を対象として、夜間観察によってカモ類の利用状況と周辺の環境要因から食害被害にあう傾向にあるレコン畑の条件を解明し、加えてその場所での有効な対策方法を提案することを目的としています。

 

M2 岩佐愛恵

 

「ナベヅルの越冬を可能にする環境要因と農業」

ナベヅルは世界の推定個体数の90%が鹿児島県出水市で越冬します。このような過密状態での越冬は、種の存続にとって集団疾病などのリスクも大きいとされています。2016年11月には鳥インフルエンザの陽性反応が出ており、分散越冬が急務とされています。本研究では、徳島に飛来したナベヅルが餌場として利用した場の生態的特徴を解析し、ナベヅルの分散越冬を促進させるのに必要な環境要因を明らかにします。四国ではすでに、ツルの越冬を目標に有機農業を開始している農家がある一方、食害を恐れて飛来に否定的な農家も存在するため、意識調査(アンケートとヒアリング)を通して、地域社会がツルの越冬を受容し、活用していくための社会的条件や、農家のインセンティブとなる要件を明らかにしたいと思います。

M1 名田雄一

​「ササユリの生育に必要な環境要因」

近年、自然環境に関するテーマとして里山が注目されている。また、里山は日本の自然環境の保全に大きな関係をもっているということが明らかになってきた。しかし、人間の管理が行われなくなったことにより、ササユリの生育地も減少してきている。ササユリの生育地は極めて少なく、個体数も少ないために徳島県レッドデータブックに、絶滅危惧ⅠA類として記載されている。そこで地形要因と光環境の二つの視点からササユリの生育に必要な環境要因を明らかにすることを目的とする。また、ドローンを使った個体数調査を基にしてポテンシャルマップの作成も行い、ササユリの再生適地を明らかにしていく。さら
に、過去ササユリが生育していた場所をヒアリングによって明らかにし、ササユリが消失した経緯を明らかにした上で、ササユリの個体数を増やすための伐採手法の検討や、個体数を維持するための管理方法を検討していく。

B4 大野友輔

 

「那賀川上流のおける陸封アユの調査」

B4 小田涼

「河川構造物が魚類に与える影響」

B4 桑名志

 

「徳島県国府町における以西用水での河川管理」

B4 佐藤歩実

 

「コウノトリの中四国地方における生息適地解析」

B4 中西淳

 

「長安口ダムの土砂還元が流域砂州の陸棲節足動物層に与える影響」

B4 中村太気

「阿南市伊島におけるササユリの環境変化による再生」

B4 松尾征紀

「黒沢湿原における絶滅危惧種の分布特性」

B4 山口恵大

「林内(橋本)植生図作成、調査ドローンを使った林内植生図作成の手法の確立」

B4 山田春紀

「大津田氾濫原における希少植物の分布特性」

 

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